有限会社かねやまは各種催事のディスプレィ、店舗、インテリアの設計、施工を承っております。


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かねやま

イベントにおいて、大きなカギを握るのが空間演出です。ブースの設営、特に背景として重要な壁面装飾を手がける「かねやま」。活躍はイベントだけでなく、美術館や博物館など場を広げています。
その勢いの背景にある、職人との信頼関係や仕事への姿勢を沼尻一行社長にうかがいました。

自分や会社ではなく、社員が褒められるのが喜び

―『有限会社かねやま』では、イベント会場などの設営を手がけられているそうですね。

 はい。設営の中でも、特に経師(きょうじ)の仕事を中心に手がけています。
経師とは、ふすまや障子・掛軸などに紙を貼る職種のことですが、私たちは、イベント会場のブースや店舗などに、壁紙や写真を貼って仕上げる仕事です。

―舞台やテレビの大道具さんの仕事と同じようなものですか?

 同じですね。舞台のセットも、裏はベニヤ板で出来ているのに、表からはちゃんとお城や工場に見えるようにしますよね。
私たちもあれと同じようにブースを建てて壁紙を貼っていくのです。

―どれくらいの時間で建てるものなのですか?

 ほとんどが突貫工事ですよ(笑)。
東京モーターショーのブースなどのようにかなり大きいものでも、24時間体制で作業員を入れ替えながら2~3日で仕上げてしまいます。

―沼尻社長はどんな時に仕事にやりがいを感じていますか?

 取引先から、社員の仕事を評価していただけたときですね。社員の名前を挙げて「彼(彼女)はいいね。本当によくやってくれたよ」などと言っていただけると、非常に嬉しいものです。

―自分や会社ではなく「社員が褒められると嬉しい」とおっしゃる沼尻社長のお人柄が出ていますね。

 実は私は、あえてあまり現場に行かないようにしているんですよ(笑)。なぜって、実際に現場を管理するのは社員たちだから。
社員のことは全面的に信頼しています。私が教えたことや言った事はきっちり実行してくれています。

将来を見据えて、社員全員に資格取得させています。

―他の設営業者と比べて、かねやまさんならではの特色は何でしょう?

 社員全員に、職長や安全衛生責任者・高所作業者などの資格を取らせています。また、当社は埼玉県の建設業許可も取っています。これらの資格は設立当初の小規模な取引の頃は不必要でしたが、順次資格を取得していき、現状の経営規模では必須となっています。
当時、経師の仕事を中心にしている設営業者で、この種の資格や許可を持っているところは少なく、同業者に笑われたこともあります。

―笑われていても資格を取らせる理由は何だったのでしょうか?

 最近はイベントや店舗の設営以外にも、博物館や美術館での仕事が増えていますが、これらの施設は建設関係の資格がない会社には仕事を出してくれないのです。持っていない業者は仕事がなくなって大変なようです。

―それは、先見の明がありましたね!

 ありがとうございます。私自身も、仕事と並行して専門学校に通って、2年かけて2級建築施工管理技士の資格を取りました。また、社員は必ず労災保険や民間の保険に入れています。無駄な経費と言われることもありますが、いずれ、そうしたことをきっちりしない会社は仕事がなくなるだろうと考えていましたから、無理にでも推し進めて来て良かったです。

―会社の体制をしっかりと固めているんですね。今後のかねやまさんの目標をお願いします。

 当社は60年前東京都の根津で産声を上げ、2016年埼玉県八潮市の新社屋に移転しました。この地に根付いてさらに大きくしていきたいので、地元の若い子を積極的に採用し、人対人の付き合いを大事にする姿勢からしっかり教えて、地域に貢献していきます。この場を借りて、お世話になっている皆様に、これからも変わらない応援とご指導を、よろしくお願いいたします。

有限会社かねやま
〒340-0825
埼玉県八潮市大原564-1
※2016年に現住所へ移転いたしました。